イラスト徹底解説!鶏むね肉を簡単に柔らかくする6つの方法!
もっそい柔らかい、鶏むね肉。
100g64円で手に入る、美味しい鶏むね肉。私には、あの素敵食材を徹底的に柔らかくする義務がある。
本日はお疲れの皆様に、とっておきのプレゼントがございます。それは、時間別の鶏むね柔らか調理法。
マッハ10分の簡単メソッドから、2時間の長期戦まで。今回も分かりやすいようイラスト付きで、美味しいダイエットレシピも添えて!
- お忙しい時の、短時間柔らかメソッドがマスターできる
- 少し時間がある時の、上質柔らか鶏むね術を習得できる
- 鶏むね肉が柔らかくなる過程を、イラスト付きですごく理解できる
- とても美味しい、柔らか鶏むね極選レシピを習得できる
良かったら、ご覧いただけますでしょうか。全国の鶏むね肉が、最高に柔らかくなりますように(*‘∀‘)!
鶏むね肉を簡単に柔らかくする6つの方法
では早速、鶏むね肉を簡単に柔らかくする方法をご紹介しよう。ちなみにこの柔らか塾では、以下のルールを設けさせていただいた。
- 美味しくて、手に入りやすい調味料を使うこと
- 圧力鍋などの特殊な調理器具は使わぬこと(シリコンスチーマーは許して)
- 糖質もできるだけ抑え、低糖質な美味しさを実現すること
- 一晩漬け込もう!とか、悲しいことを言わぬこと
では早速、簡単な順にご紹介しよう。皆様、鶏むね肉はご用意いただけたかな?
叩いてほぐして酸性にしてコーティング(10分)
この調理法は、お忙しい時に役立つ10分の時短メソッド。ほぐして漬け込むという、何とも攻撃的な柔らか作戦である。
まず鶏むね肉には、沢山の筋線維が走っている。ぎっちりと束になった繊維層が、鶏むねの堅い食感を生んでいる。
これを柔らかくするには肉を叩き、解れた繊維に料理酒を沁みこませれば良い。理由はお肉のPHが5であり、料理酒がさらに酸性のPH4程度であるため。
酸性になったタンパク質は保水性が高くなり、結果としてプリプリになる。さらに叩くことで食感的に筋繊維もほぐれ、柔らかくなるという魂胆だ。
そのため、まず麺棒でびっしばし叩いて差し上げる。さらに焼き作業で水分が飛び、パサパサになるのも回避したい。
そのため料理酒漬け込み後に、少量の片栗粉でコーティングして焼き上げる。これにより、短時間でプリプリ柔らかな鶏むね肉が完成するのだ。
その柔らかさは、まさに母性。頑固な思想を持ち合わせた上司に、ぜひ見習って欲しい食感が完成する。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 一口大にカットする
- 料理酒とお好みの調味料(塩胡椒など)に10分漬け込む
- 鶏肉一枚当たり片栗粉小さじ2で、軽くコーティングする
- 油を敷き、強火で(できれば低温じっくり)4分30秒炒める
10分の短時間メソッドながら、汎用性も非常に高い。低糖質ソースと絡めれば、食卓は宇宙の可能性に満たされるだろう。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
解してさらに簡易ブライン液で柔らかく(20分)
そしてさらなる柔らかさを求める、欲張りさんには。簡易ブライン液のお力を借りる、という方法もとても有効。
まずは前述と同様に、麺棒で理由のないお仕置きを加える。さらに軽く4ふりの塩と砂糖小さじ0.3、大さじ1の水を加えよう。
その濃度割合は、水:砂糖:塩で18:1:1。各作用は砂糖で水分を包括し、塩分で水分を閉じ込めるロジックだ。
簡易版のため20分の漬け込みだが、その際に料理酒も大さじ1加える。もちろん一晩漬け込むタイプより効果は劣るが、なかなかの柔らかさだ。
すると解れた繊維が悲鳴を上げ、プリプリの鶏むね肉が完成する。 一晩待ちきれないせっかちな私には、何とも便利な方法である。
そして当然ながら、目的は柔らかい鶏むね肉を食すること。そのため最後は、保温性の高いシリコンスチーマーで蒸してあげよう。
完成した鶏むねは、しっとり柔らか。サラダチキンが売り切れの凶日には、自宅で密造するしかないだろう。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 料理酒と簡易ブライン液(前述の分量)に20分漬け込む
- シリコンスチーマーで蒸す(たれ無しなら、600W4分30秒目安)
- 完成後は少し時間を置き、中まで火を通す
20分。それはまさに、お風呂で安らぐ時間と完全一致。
「鶏むね肉と共に、貴方の心も休めましょう。」そんな神の意思を感じる、柔らかレシピである。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
柔らかさを極める塩麹・マヨを組み合わせる(30分)
そして次は、他の漬け込み術を嫉妬させる超柔らか術。わずか30分の短時間で、他を寄せ付けぬプリプリ感が飛び出す方法だ。
それが塩麹&マヨの漬け込み術。それぞれが旨みを引き立てつつ、お互いの柔らか術を見せ合うのだ。
塩麹の持つプロテアーゼという、タンパク質分解酵素。さらにマヨネーズの持つ油分と酸性で攻め立てる。
この2つを、一口大にカットした鶏胸に約30分漬け込めば。パサパサとの決別式が、皆様の台所で催される。
この唯一の弱点は、美味しい下味が付いてしまうこと。しかし有難いことに、マヨ塩麹と鶏胸の相性はバッチリだ。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を一口大にカットする
- マヨネーズ2.5:塩麹1の割合で30分漬け込む
- 少量の油を引き、強火で3分間ほど炒める
マヨと塩麹の黄金バランスは、2.5:1。夏野菜との相性も最高な、友人と共有したい柔らかさを是非どうぞ!
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
絶妙な温度の熱湯で放置する(30分~35分)
次は、鶏むね肉を沸騰した熱湯に放置するメソッドを。
これは大量のお湯の温度で、じっくり中まで熱を通すやり方。そして一度沸騰させたら火を止め、中に置き去りにしてしまうこと。
つまり沸騰させない温度で、鶏胸独特のパサパサ感を排除する。同時に水分に触れさせることで、プリプリ柔鶏むねを作り上げよう。
しかしこの方法には、注意点もある。それはえげつない量のお湯を沸かし、冷めづらくしなければならないこと。
さらに蓋をして、お湯の熱が鶏むね肉をビシバシ攻める状況を作る。そしてしっかり中まで熱を通したら、冷水で粗熱を取り払うのだ。
すると約30分~35分で、しっとり柔らかな鶏胸が飛び出してくる。その柔らかさは、一度食べると病みつきになること山の如しだ。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- びっくりするほど大量のお湯を沸かす
- 常温に戻した鶏むね肉を、そっと中に放置する
- 火を止めて、熱が逃げないように蓋をする
- 食中毒防止のため、しっかり時間をかける。
- 夏場は30分・冬場は35分が目安だが、厚みに応じて時間を長くする
- 粗熱を取るために冷水で冷まし、肉汁も閉じ込める
- (注意点)必ず新鮮な鶏肉を使用する
完成する鶏むね肉は、いろいろなソースと最高にマッチする。ダイエット中にも最適な、高たんぱく・低糖質な逸品である。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
お酢と油とオーブンで柔らかさを爆誕させる(40分)
次は、こちらも下味処理を兼ねて柔らかくする方法である。しかし前述の塩麹・マヨと比べ、他の味との組み合わせが可能になる。
これも前述同様、肉の繊維を酸性により柔らかくする手法である。そのために使用するのが、お酢と油分で完成するマヨネーズだ。
前述の料理酒はPH4であるが、市販のマヨネーズはPH3.5~4.5。その上さらに乳化された植物油が、鶏肉を優しくコーティングしてくれる。
結果として焼き作業の水分飛びを予防し、 柔らかしっとり鶏が完成する。さらにマヨネーズ単独の美味しさを利用し、絶品テイストを召喚するのだ。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 酸性がタンパク質に触れやすくするため、薄くスライスする
- マヨネーズをベースにした調味料に15分以上漬け込む(マヨだけでもOK)
- オーブンで200度20分加熱する
完成するのは、柔らかな鶏むね肉と香ばしい香り。充満する芳しい香りは、野良犬を引き寄せる効果もあるので注意が必要だ。
~ この方法を利用したレシピ ~
全作業を、低温の匠である炊飯器に任せる(120分)
もうマヂ無理…疲れすぎぃ…。そんな時は、全ての作業を炊飯器に任せよう。
この工程は、極めて簡単。鶏むね肉を、長時間低温でじっくり攻めるだけ。
その方法は、ぼっこぼこに沸騰したお湯を炊飯器にタップリ投入する。そこに耐熱袋(ジップロックなど)に入れた鶏むね肉を投入し、熱減少の少ない保温機能を使用するのだ。
その時間は、保温機能にて地獄の2時間。胸肉を酸性の料理酒と一緒に耐熱袋に入れ、炊飯器に長時間放置して頂きたい。
これはいわゆる、低温調理の一種。そのため鶏むね肉のカンピロバクター(細菌)を殺菌するため、新鮮な鶏むね肉を出来るだけ高温で長時間放置する必要がある。
この際は必ず沸騰直後のお湯を使用し、保温機能の優れている炊飯器を使用し、中心温度75度以上を1分間以上キープできるように心がけよう。
関連:カンピロバクター食中毒予防について(Q&A) |厚生労働省
そのため時間は2時間以上と、容赦のない長時間の閉じ込めを行う。またその味付けは料理酒を入れるなら、ご自由にアレンジしていただきたい。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 抜群に新鮮な鶏むね肉を購入する(必ず)
- お鍋でお湯をたっっっぷり沸かす
- 料理酒を含む下味に、鶏むね肉を投入する
- 耐熱袋(ジップロックなど)に入れ、空気をバッチリ抜く
- 炊飯器に耐熱袋を入れ、上からたっぷりお湯を入れる
- 入れすぎると溢れるため、お米を炊く際の最大メモリまでにする
- 地獄の二時間保温
生み出されるは、素晴らしきプリ柔チキン。2時間もの生みの苦しみを後悔しない、素晴らしいテイスト。
筋トレ後に渡されたら、それはまるでクリスマスプレゼント。粗熱をしっかり取り、最高のチキンをお楽しみいただきたい。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
あぁ…。柔らかな鶏むね肉を食べたい。
私は今年、何匹のコッコと共に生きるのだろう。でもそんなことうと、何だか食べづらくなっちゃうね。
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