ねこやまローカボ日誌

美味しいご飯を気にせず食べたい、食べさせたい。だから厳選ローカボレシピを紹介させて。

中国旅行記28 場違いな上海上流階級とすれ違う会話のレベル

f:id:nekoyamachan:20180427105459p:plain

 

このバックパッカーでの最大都市、上海

 

賑やかで煌びやかな、背丈の高い街並みと人々。その光景に慣れる間もなく、本日の宿泊予定地へと足を運ぶ。

 

ただそれは、完全なる社交辞令。 遊びに来てね!というお誘いを、勝手に拡大解釈したものだった。

 

 

スポンサー様
 

 

未想像の上海世界と場違いな晩御飯

f:id:nekoyamachan:20180427105541p:plain

 

全部高級。

 

そんな印象が似合う、上海の街並み。これまでの街とは一味違う、肌で感じる高級感だ。

 

すれ違いに英語も聞こえ、様々な人種が視界に飛び込む。きっとこの上海は、世界的に発展を遂げた街なのだろう。

 

そして同時に感じる、物価の高さ。お店や看板を見ても、ホッとするお値段が見当たらない。

 

クレジットカードが即出陣するような、ハイプライスな食事や物品。臭豆腐の香りもなく、別の国に来たようだ。

 

これが上海…。

 

あの霞拳志郎が暗躍する、中国屈指のビックシティ。ここで本気で散財すれば、一体諭吉が何人家出するだろう。

 

そしてもし、これからホテルを予約するとしたら。きっと平遥古城のような小部屋でも、1000元クラスの被害は避けられない。

 

そして、その可能性はとても高い。ホテルに遊びに来てね!と言われただけ、ただの社交辞令を好解釈しただけだから。

 

もしかしたら、泊めてくれるかも!

 

そんないやらしい気持ち、めっちゃある。というか、結構期待している。

 

ただ勿論、そんなに世の中甘くない。きっと一緒にご飯を食べて、その後ホテルを探すことになるだろう。

 

それも良い経験。この一か八かな感じが、何ともバックパッカーっぽいじゃない。

 

高級ホテルになるか、格安ドミトリーになるか。漫画喫茶になるか、野宿になるか。

 

どの結果になったとしても、きっと楽しい。上海の夜景は絶句するほど素晴らしいと、グーグル先生も仰っていたから。

 

格式高い上海のホテル

f:id:nekoyamachan:20180427105502p:plain

 

待ち合わせのホテルを捜索し、ずんずん歩く。そして遂に、ここまで共に過ごした日本からのお土産ともお別れの時だ。

 

成田空港で購入した、日本らしい和菓子とパリパリなお菓子。きっと後者は数々の衝撃で、パリパリからコナゴナに進化しているだろう。

 

ただこれで、左手もグッと軽くなる。それだけでも十分嬉しいから、泊めて頂けなくてもいいんだ。(先にショックを和らげる)

 

そして無事ホテルに到着し、その豪奢な外観に圧倒される。さらに受付は、普段感じないハイソサエティな香りである。

 

ベルボーイに挨拶を交わし、大理石のエレベーターに乗る。背の高い白人ビジネスマンにお先にどうぞと言われ、オーイエーと変な返事を返す。

 

f:id:nekoyamachan:20180427105506p:plain
f:id:nekoyamachan:20180427105509p:plain

 

米加君の家かな。

 

高級感を全面的に押し出した、2階のフロント。ちなみに米加君とは、小学校の頃に仲が良かった社長の息子。

 

誰も分かるはずがない感想が飛び出す、この溢れ出る上海感。一泊のお値段も、今までのドミトリーの約7倍くらいだろうか。

 

f:id:nekoyamachan:20180430130334p:plain

 

受付女性も丁寧な対応で、青山のCM並みにスーツも着こなす。背の高いイケメン男性スタッフも、バリバリの英語で白人のチェックインをさばく。

 

なんとスタイリッシュ…。ちなみにこちらは、GUのパンツです。

 

受付で名前と待ち合わせをしている旨を伝えると、場の雰囲気が少し引き締まる。少々お待ちくださいませと、フロントから電話を掛けてくれるのだ。

 

なんだ?なぜちょっと厳粛な感じになったんだ?

 

どうやらもちこが待ち合わせをしているのは、このホテルのオーナーらしい。てっきりちょっと偉い従業員くらいの方との待ち合わせだと思ったため、かなりの衝撃を受ける。

 

え!?

オーナーと食事すんの?!

 

驚いて尋ねると、もちこは言わなかった?と答える。いやいや、いきなり頂上決戦なんて聞いてないぞ。

 

入り口ですら圧倒されているのに、さらにオーナーと食事なんて。しかもその方は少しご年配で、英語は使われないとのこと。

 

ちょいちょい。奥さん。

オーナーさん、英語話さないの?ということは、私は何をしてればいいの?

 

中国語だけの会話になると、完全に私、置物ですけど。英語も中学生レベルだけど、海外ドラマ見てるから、そっちの方がまだいいんですけど。

 

そんなクレームを入れても、もうどうしようもない。これは中国語を勉強しなかった、私への天罰だ。

 

まじか。そんな偉い人と食事すんのか…。

 

言語を封殺された、ホテルオーナーとのお食事会。赤べこのように、ただひたすら頷くしかないんだ。

 

ワクワクがドキドキを超えて、バクバクになってしまった。もし話を振られたら、ニイハオピージョ(ビール)くらいしか答えられない。

 

いや、いきなりピージョ(ビール)なんて答えたら、ただのアル中だ。開口一番ビールとか、狂ってるにも程がある。

 

そんな妄想をしていると、受付女性にパスポートを求められる。さらに先ほどのイケメンスタッフが、私たちの荷物をよいしょと運び始めてくれる。

 

( ・ω・)?

 

パスポート? 荷物運び? なぜなぜ?

 

もしかしてこれって…。これって奥さん…。

 

f:id:nekoyamachan:20180427105519p:plain
f:id:nekoyamachan:20180427105513p:plain

 

本当に有難う。

 

中国の方々、受付の皆様、そしてオーナー様。心から感謝します。

 

あんな口約束で、本当にお部屋を用意してくれているとは。しかも玄関から果物がお出迎えしてくれる、これほどVIPなエクゼクティブルームとは。

 

正直ちょっと期待していた、嫌らしい私を許して欲しい。そして万が一お部屋を用意してくれていても、平均的な客室だと勘ぐってしまったこの根性を。

 

f:id:nekoyamachan:20180501120735p:plain
f:id:nekoyamachan:20180501120717p:plain
f:id:nekoyamachan:20180501120739p:plain

 

なんとゴージャスな…。

 

2週間ぶりの浴槽、そしてVIPの代名詞であるお風呂TV。これまでとは明らかに異なるアメニティレベルに、思わず記念写真が止まらない。

 

これはきっと、勿体なくて使えないパターンだ。というより、何だか申し訳無くて使えない。

 

ただこういう時にガンガン使える人間が、きっと出世するのだろう。トラベルセットのシャンプーを使う私は、まだまだ出世できないだろう。

 

f:id:nekoyamachan:20180501120731p:plain

 

なぜトイレに電話が…。

出たよ!とか、報告するのだろうか…。

 

f:id:nekoyamachan:20180501120728p:plain

 

きっとここは、ホテルでも結構上のランク。それを二泊もご用意いただけるとは、中国人の優しさは半端じゃない。

 

そして特筆すべきは羽振りの良さだけでなく、それがさりげないこと。良いお部屋用意しているから!とか、そんな前振り、一切無い。

 

ただお部屋を用意してあげたほうがいいかな?と、気を回してくれたのだろう。そういうとこが、ホテルオーナーたる所以と余裕に違いない。

 

f:id:nekoyamachan:20180501120710p:plain

 

完全にスイッチの切れたもちこも、高そうなソファーで揺れている。上海の街並みを眺める左手には、あるはずのない赤ワインが見えそうだ。

 

f:id:nekoyamachan:20180501120721p:plain

 

おおう…。

 

これが噂に聴く、上海の街並み。きっと夜には、もっと魅力的に変わるのだろう。

 

河なのか海なのか分からない、観光船行き交う巨大運河。傍らには多数の観光客が集まり、記念撮影をしているのが遠目から分かる。

 

さらにやめておけばいいのに、部屋の値段当てクイズを開催する。絶対諭吉4人分だよ!と、会話もめちゃめちゃに野暮である。

 

連れ添ったお土産との残念な離別 

 

そして不意に、部屋のインターフォンが鳴り響く。どうやらスタッフが来たらしく、何の用事かな?と緊張する。

 

もしかして本当は、私たちの部屋はココじゃなかったのか。実は手違いで、2ランク上の部屋に通されちゃった感じなのだろうか。

 

~旅の続きは電子書籍で!~

 

第28話のお試し読みは、こちらまで。

宜しければオフラインで一気に読める、電子書籍はいかがですか?

キンドル読み放題対応ですので、是非ご覧下さい!

 

※iphone・アンドロイド端末でも、Kindleアプリでお読みいただけます!

 

WEB版はこちらから!~