グルメ山盛り!食べ歩きバックパッカー中国旅行記(平遥古城・桂林・鳳凰・上海編)
遅めの夏休みを利用した、二週間のミニバックパッカー。これは偽バックパッカーによる、食べ歩き中国横断記です!
美しい世界遺産と、心震える街並みや人々との出会い。その素晴らしい経験は、一生の記憶に残る物ばかり。
是非お時間のある際にでも、ご覧ください。旅の感動を、皆様に共有させていただければ幸いです!
第1話 相方の胃腸破壊と元気なタクシー運転手(成田~北京)
初めて中国に到着し、この国のあらゆる速度に驚いた日。そして同時に相方の胃腸が破壊され、なんとも素敵な旅の始まりに。
言語が通じない面白さと、興味津々で話しかけてくれる現地の方々。一度に中国が好きになった、記念すべき最初の一歩。
ただ初めて会話をした中国人運転手は、なかなかの肝っ玉オジさん。この国の人々の力強さを半ば強制的に味わった初日となりました。
第2話 語彙力0の町中探索と初の快適新幹線
もちこの胃腸破壊を救うべく、北京市内を一人散策した二日目。その目的は、相方の胃腸を癒す、世界一体に近い水。
その過程で分かる自身の語彙力の無さと、 現地の人々の容赦のなさ。ただ彼らの分け隔てのない性格のおかげで、壁に埋まった小さなお店で、素敵な食べ物と出会います。
更に初の新幹線で経験する、速度を求められる発券手続き。全てを即座に済ますことが、この国のお約束だと痛感しました。
第3話 騒がしい新幹線と世界遺産平遥古城の夜
次に訪れた世界遺産・平遥古城では、初日に爆走タクシーのお世話になります。そして夜に到着した平遥古城は、本当に美しかった。
その圧巻の城壁と街並み、そして初めの食事は胃袋を鷲づかみに。少し味の薄い本格中華に、バケツサイズの大量スープ。
日本とは異なる調理法に、この国の料理の面白さを痛感する。同時にカップラーメンに惜敗する、残念な結果となりました。
第4話 魅惑の平遥古城と制御不能のレンタルバイク
そしてついに突撃する、平遥古城・城内。そこには胃袋が自ら近寄る、魅惑のグルメが山積みでした。
絶品刀削麺に、鼻腔をくすぐる悩殺黒酢。いくらでも食べていたい、強靭な胃袋を懇願した瞬間です。
さらにやっとの思いで見つけ出す、驚異の価格のレンタルバイク。そのじゃじゃ馬っぷりは、初めて務めた会社の上司の様でした。
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第5話 映画の様な平遥古城の夕刻と散財ナイト
平遥古城のおばちゃんにバイクを借り、もはや無敵のバックパッカー。古城城内を駆けずり回り、あらゆる小道に突撃します。
そして当然辿り着く、散財ナイト。B級グルメ来肉餅や水煮鶏など、肉肉しい絶品達に囲まれることに。
暖色に輝く古城城内に、溢れ返る人々の笑顔。ただ私達の笑顔は、剛腕マッサージおばちゃんに容易に砕かれます。
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第6話 平遥の極寒リンタク・謎のコンビニ・謎の悪寒
世界遺産平遥古城を堪能し、次なる街へ向かう4日目。全てが完璧だと思われた一日は、想像以上に過酷でした。
恐怖のリンタクに、猛烈なる咆哮を浴びせる野良犬たち。さらに人類が最も悩まされる現象に、体の震えが呼び起こされます。
ただそんな時にも、やはり和食は心の故郷。隠し持っていた和の食品達に、体も心も温められた一日となりました。
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第7話 鄭州東の最新ホテルと桂林の最高ドミトリー
猛烈な胃腸の不快感を我慢し、いざ騒がしい新幹線へ。ただその喧騒にも、段々と心地良さを覚えます。
ビタミンCと林檎を齧り、絶対安静で向かむ鄭州東の最新ホテル。さらに待望の桂林ドミトリーでは、素晴らしいバックパッカー感に歓迎されました。
ただやはり、この国のお粥はすさまじい。全テイストが居留守を使う爆安カボチャ粥は、まさに必見の味わいです。
第8話 風光明媚な桂林川下りと恐怖の個人ボート
体調全開一歩手前で突撃する、世界遺産桂林の川下り。その圧倒的な大自然は、見ると聞くでは大違い…。
顎が外れても気が付かない、呆然と立ち尽くす風光明媚。まるで神に許されて流される様な、感動に打ち震える川下り。
そしてその川下りの途中では、選択を迫られた個人ボートを発見。その光景は、自身の選択を褒め倒さざるを得ない、衝撃の現場でした。
第9話 想像以上に美しい陽朔のジブリ的ご飯
川下りで辿り着いた観光地、陽朔。そこは大自然と都市が融合した、観光客で溢れる超観光地でした。
三桁を超える高級料理に、実家のカルピス並みに薄められたココナッツジュース。圧倒的な旨さを誇る臭豆腐に、お財布が空きっぱなしになるフードコート。
お互いの胃腸が完全に復活した、初めての食い倒れツアー。巨大な山々に囲まれた買い食い散策は、カロリー消費に最適な至福の時間でした。
第10話 観光地価格の陽朔と香り立つ絶品料理
食べ歩きの止まらぬ陽朔では、そのまま散財モードに突撃します。その会場はイケてる白人達の集う、お洒落レストラン。
久しぶりの白ワインを片手に、久しぶりのイタリアン。そして五日間中華三昧だった我々の前に、決して安くないBLTサンドと香港焼きそばが。
その味わいは、まさに愕然。何算しても答えが出ない、中国イタリアンの恐怖を堪能させていただきました。
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第11話 桂林の絶品米粉と体力を削り倒す象山景区
早朝バスに揺られながら、美味しいスルメを噛みながら。48時間ぶりの桂林ご飯は、見事な味わいの絶品米麺でした。
運転手が猛スピードで入店し、音速で食べ尽くす至極の逸品。それは田舎者の私でも、唖然に取られる驚異の価格…。
そしてその足で突撃する象山景区では、ご褒美とも言える絶景の数々。桂林が世界遺産である理由を目で納得する、忘れられない瞬間です。
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第12話 想像を超える桂林七星公園鍾乳洞の未知の色彩
突然目の前に広がる、想像もつかない色彩の集合体。その光景を見つめていると、なにやら自分の常識が間違っている感覚に…。
これが感覚の違いなのか…。案内人の出題する鍾乳洞クイズに、日本人としての感覚は役に立ちませんでした。
そして突如訪れる、暗闇の時間。大きな期待感が音を立てて崩れる、コントのような20分間でした。
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第13話 驚き溢れる七星公園鍾乳洞と不思議アトラクション
暗闇が終了してもなお、その手を休めない中国の鍾乳洞。殴りかかるようなイマジネーションに、途中呼吸も途切れ途切れに。
その最大の理由は、色彩の暴力とも言えるべき演出の数々。 すごいねぇ!と素直に言えない、そんな嫌な自分に遭遇します。
そして再度訪れる、桂林の夜。芳しい香りに引っ張られながら、一路桂林食い倒れコースを散策します。
第14話 桂林の絶品米麺の再来と荷物を圧迫する奇跡のザーサイ
夜の訪れと共に始まる、心から楽しい食の時間。二回目の再会となる米麺に、再度お財布と胃袋を押さえ込まれます。
そして帰り道で声を掛けてくれる、桂林夜市の一人のおばちゃん。彼女が試食を勧めるそのお箸には、前人未到の美味しさが待ち受けていました。
リュックに詰められるだけ、詰め込もう。そんな魅惑のお土産に、白米の美味しさを再確認した夜でした。
第15話 中国一美しいと言われる念願の鳳凰古城
胃袋を掴まれた、桂林とのお別れ。それはこのバックパッカー最大の目的地、鳳凰へのバトンタッチ。
交通手段を複数回乗り継ぎ、一路向かうは中国の奥地へ。次第に眩しさを感じる高速道路に、違和感を煌びやかな光景…。
中国一美しいと言われる街、鳳凰。待ち望んでいた三日間の初日は、ただただ圧倒されるだけ。
第16話 手あたり次第に満喫する初めての鳳凰古城
美しい…。自分自身の語彙力不足を、肌で感じる夜の鳳凰。
湖面のような、鏡面のような。あらゆる水面に映り込む、夜の鳳凰の暖色と透明感のある芸術光。
同時に襲い来る、超観光地としての鳳凰の本気。今までの世界遺産とは比較にならない、驚異のお会計にがま口が吹っ飛ばされます。
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第17話 夜と表情を変える中国鳳凰の美味しい昼散策
夜も素晴らしい、昼も素晴らしい。二つの表情を見せる鳳凰に、時間不足は否めません。
沱江と共に生きる人々と、川魚を主体とした朝ご飯の数々。散策毎に味が出る、スルメ的な川沿いのB級グルメ達。
しかし肌に感じる、圧倒的な異国感。自身の常識を添削される、合理性を追求した文化の快活さを痛感します。
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第18話 緑広がる昼の鳳凰と極上スーパーマーケット
動物達が暗躍する、鳳凰の路地裏。全く媚びない彼らの生き様は、きっと私に足りないもの…。
そんな教えを頂きながら、複雑に入り組んだ路地を隈なく散策。気軽に来れない鳳凰の、隠された感動を見逃さないように。
するとボロボロ飛び出す、この街の面白さ。思いがけない小さな発見を連打する、そんな面白さに満ちた5時間でした。
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第19話 息を飲む鳳凰の夕暮れと立ちはだかる言語の壁
朝と夜の鳳凰を満喫し、残されたのは夕刻の鳳凰。言葉を失う暖色の夕暮れは、まるでオレンジ色の布をかけたよう。
そして訪れる、昼と夜のバトンタッチ。この鳳凰で最も見るべき光景に、人々の足は鐚っと止まります。
そして同時に訪れる、この旅最大の大惨事。偽バックパッカーの継続が危ぶまれる、言語と肉体のトラブルが突発します。
第20話 全てに感謝する湿布探しと夜の鳳凰沱江川下り
全く言葉が通じない…。ここは異国で自分は外人、初めてそう痛感する瞬間。
相方の右足を取り戻すために向かった、鳳凰の市街地。そこで出会った人々に、感謝の言葉を綴りたい。
全身で感じる人々の優しさに、何度も心を救われます。そして同時に始まる、言葉を失う夜の船出…。
第21話 声を奪われる夜・昼ダブルの絶景鳳凰川下り
感動する光景って、無限にあるんだな。そう確信させてくれた、沱江の川下り。
大人になるにつれて慣れてくる、物や光景への感動。ただそれは、容易に想像できる物への慣れなのかも。
記憶にない光景に出会った時、言葉は完全休業状態。呆然とするだけの川下りは、30分が5分に感じる時間でした。
第22話 感謝の鳳凰最終日ととことん素直な子供達
残り数時間、限られた時間での鳳凰散策。名残惜しむ暇もないほど、この街は観光者に驚きを与えてくれます。
食感も味も想像させない、30本の謎の竹串。魚雷の様に追跡してくる、花売りの女の子。
そしてお世話になったドミトリーの子供達との、最後の時間。彼らに見せた日本の硬貨は、周囲の好奇心に巨大な火を灯しました。
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第23話 初めての超長距離移動と不安な杯化の寝台列車
最後までお世話になった、ドミトリーとのお別れ。涙を飲むより、受け取って貰えない贈り物の押し合いが加熱します。
そして遂に始まる、憧れの寝台列車。トラブルが起きないわけがない、小さな個室での集団利用。
めっちゃ怖い同居人だったら、どうしよう…。そんな不安を抱えながら、中国のお菓子をモリモリ食べる23時。
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第24話 蹴りに怯える杯化の寝台列車とカップラーメンの真実
遂に走り始める、寝台列車。不安とリュックと眠気を抱え、雪崩れ込むように乗り込みます。
そして当然勃発する、怒号のような罵声とトラブル。平穏を望む日本人に、寝台列車は洗礼を与えます。
ただそんな状況でも、睡魔は最強。即座に始まる眩しい朝は、美味しいご飯で満たされていました。
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第25話 寝台列車の果物売りと懐かしき紹興の街並み
こんなに明るい人がいるとは…。世界の広さを痛感する、寝台列車の眩しい朝。
その朝から伸びるように、全てが眩しく緩やかな紹興の一日。運河に沿って鼻歌交じり、こんなにのんびりなのは何年ぶりだろう。
そして懐かしさに溢れる紹興に光る、現代と過去のコントラスト。なんのこっちゃ?と思った矢先、遠近感の狂った光景が飛び込んできました。
第26話 紹興の現代過去のコントラストと理想的な中国飲み
現代と過去のコントラスト。その意味が分かった時、この旅での紹興の順位が、いっきに急上昇します。
まるで境界線のように分かれた、巨大ビル群と古き良き街並み。二つの魅力が共存した世界は、懐かしさと住み易さを両立しています。
さらに突如見つかる、過去最高峰のとある酒屋。これぞ中国飲み!と叫びたくなる、理想の乾杯コールが乱れ飛びます。
第27話 遠慮のない紹興の夜と最終地上海の喧騒
怒涛のコールと共に、酒瓶を傾ける。この国の快活さは、ストレスを貯めこまない文化のおかげかもしれません。
そんな悟りと共に訪れる、最終地・上海。過去最大の大都市に、バックパッカー感はもはや皆無。
そして発表される、危険な賭けの答え合わせ。ホテルを一切予約せず、最終地の上海へ殴り込みます。
第28話 場違いな上海上流階級とすれ違う会話のレベル
心のどこかで期待していた…。そんな嫌らしい思考を、優しく迎えてくれる中国富裕層。
まさかのVIP待遇に、テレビ付きの久しぶりなバスタブ。上海を一望するロケーションに、 感謝状を心の中で綴ります。
そして同時に誘われる、未知なる上海のハイソな夜。ダックスフンドのような車に誘われ、場違いな上海の夜へ出陣します。
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第29話 優しい上海上流人達と酔いの止まらぬ貴州茅台酒
上座ってどっち…。ルールも不明な上流世界に、 一方通行の会話の壁。
そんな不安と恐れも、円卓を囲めば即座に解決。遠慮もなしに、極上白酒と絶技巧料理を楽しませていただくだけ。
不釣り合いな世界にお邪魔した、バックパッカー最終日前日。全然抜けないアルコールと共に、記憶に永住する不思議な夜となりました。
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最終話 旅の終わりのハロウィン上海ディズニーランド
楽しかったバックパッカーも、これにて閉店ガラガラ。最後の仕事は、ただこの国を楽しむだけ。
そして訪れる夢の国、上海ディズニー。初めて訪れるディズニーランドに、瞳孔も開きっぱなし。
楽しい・嬉しい・もっといたい。楽しさ三段活用に溺れる、ひたすら夢を楽しむ時間。
有難う中国、そして沢山の優しい人々!ぼったくられた事もあるけれど、私は今日も元気です!
数多くの方々にご覧いただき、誠に有難うございます。心より感謝申し上げます。
幼少期に深い感銘を受けた、沢木耕太郎先生の深夜特急。あの名作に強く憧れ、本旅行記を書かせていただきました。
沢山の方々のご感想や、DMでのコメント、本当に有難う御座いました。皆様のお言葉のおかげで、最後まで書き続けることができました。
この旅行記が、少しでも皆様にお楽しみいただけますように。猫山 旬